
イラスト展
岡部貴聡(おかべたかあき)さん
2002年12月10日(火)〜12月15日(日)に、飯能市にある「はんの木のあるギャラリー ゼフィルス」でイラスト展が開催れました。作者の岡部さんと、展覧会見学者の感想を紹介します。
作者ご紹介

岡部貴聡さんは、1971年生まれ血液型はB型、イラストレーターです。大好きなモトクロスを題材にパソコンでイラストを描いています。彼のイラストはモトクロスの専門雑誌などにも掲載されていますので、見たことある人もいるのではないでしょうか。
彼は18歳の時、モトクロスの練習中に首を折る大怪我をしてしまいました。現在は肩から下の機能が麻痺しているので、口に棒を加えてイラストを描きます。
彼が描いた絵からは、彼のモトクロスへ対する愛着や、人に対する愛情を感じます。飯能市で行われた彼の個展で、初めて会った時の彼の印象は、「革ジャンがよく似合う、優しい瞳のナイスガイ」でした。
岡部さんのWebページ「Takaaki's Gallery」へどうぞ。
見学者の感想
- 『優しさがあふれてくる絵でした。ご本人に会い、不思議な感じがしました。ともかくビックリしたのが本音です。「首と指先しか動かせなくてどうやってパソコンを動かすの?」という感じでした。長方形を少しずつ角度を動かして重ねていき絵にするそうです。出来るまではかなり時間がかかるみたいですが、雑誌の仕事もしていました。私も頑張らなければと思いました。操作方法はあまり時間がなかったので、一つ聞きました。が、聞いただけでは私にはまだまだ理解することは出来ませんでした。
とにかく主人が「俺が見てもあきない絵だ」と言っていました。カレンダーを頼んで来ました。』
〜佐藤(パソボラ会員)
(佐藤さんも電動車イスを利用し、パソコンはiBookとiMacを使っています。車イスを利用している人に、お役立ちWebページを立ち上げようと、現在奮闘中です。)
- 『こじんまりしたギャラリーに何人かの先客がいました。
真中で岡部さんがにこやかに迎えてくれました。
そこに我々5人衆が入ったので、結構賑やかになりました。
岡部さんの絵は、ユニークで、ブラックユーモアもあり、独特な雰囲気の世界でした。
私はパソコンで絵を書くということができないので、丸や四角を組み合わせて絵にしていくと言われましたが、それ自体よく理解できませんでした。
高校生くらいのボランティアさんが「彼はパソコンの操作がすごく早いんですよ」と教えてくれました。
色々なことに感動して、気に入った絵葉書を数枚買ってきました。』
〜篠原(パソボラ会員)
- 『頚損の彼の絵を見て最初に感じたこと、「岡部君は絵の中でバイクに乗っているんだ
な」と感じました。動かない絵なのに、狭い紙の中から今にも飛び出してきそうな躍
動感。自由奔放な色使いに、不自由な身体など感じさせないものがあり、感動した。
同じ頚損で絵を描いている星野富広氏は絵筆を口にくわえ、教科書どうりの絵を描い
ている(さすがに高校の先生ですね)のに、岡部さんはさすがに若さですね、パソコ
ンを口にくわえ・・・いや違った、レバーを操作して絵を描き上げる、パソコンが彼
の世界をバリアフリーにしているのだと思います。これからも頑張って絵を描いて
いっていただきたいと思います。特にあの黒猫の絵を!』
〜小島(パソボラ会員)
- 『岡部さんの展示会に行って、彼の紹介ページを作ろうと思いました。そこで「いったい岡部さんってどんな人かしら・・。」と思い、彼のウェブページ「Takaaki's Gallery」を隅から隅まで読ませて頂きました。と言うより読み始めたら面白くて夢中になってしまったんです。ウェブを読んで、ますます彼が好きになり、まるで友達になったような気さえしてきました。彼の外出先で巻き起こる笑いと怒りの出来事。大好きなモトクロスを通しての人との出会いや仲間との交流。彼の視線は、さりげなく、鋭く、優しく、楽しく世間を切り取ります。私はパソボラのウェブページの担当者をさせて頂いて、一年になります。人に何かを伝えることの楽しさと大切さを、改めて岡部さんから教えて頂いたような気がします。』
〜三上(パソボラ会員)
今回岡部さんの展示会の案内は、馬上さんからメーリングリストに、お知らせ頂きました。
また、このウェブページに紹介することを、岡部さんご本人から快く了承頂きました。ありがとうございました。
パソコンボランティア青梅 - 作成日2003/01/09 - 最終更新日2005/10/03 -