
ブラインドサポート学習会
パソボラ青梅の2004年度の方針は視覚障害者(ブラインド)の方へのサポート強化です。その第一歩として会員を対象にサポーター育成のための勉強会が行われました。
1人でも多くの会員が参加できるよう2回同じ内容の講習が行われ、合わせて12名が参加しました。
- 日 時: 平成16年10月24日(日), 27日(水) 13時〜15時
- 場 所: 青梅市社会福祉協議会ボランティアルーム
- 参加者: 12名
講習内容
(1)マウスを使わないパソコン操作
スクリーン・リーダーを使用してパソコンが読上げる音声を頼りにしながら、パソコンの立ち上げ、メモ帳の立ち上げ、文字入力、メモ帳の終了、電源OFFまで、マウスを使わずに操作しました。
(2)MMメールを使ったメールの送受信
マウスを使わず、キーボード操作のみでメールの作成、送受信、返信などを行いました。
一通り行った後は、視覚障害とは実際どんなものか体験するためアイマスクをして同じ操作をしてみました。
アイマスクを外して自分の打った文字を見てビックリする人、アイマスクをちょっとずらしてカンニングする人、キーボードの形や順番を手探りで確認し、パソコンの声を注意深く聞きながら慎重に操作する人・・・、色々でしたが貴重な体験になりました。

学習会で使用したテキストの制作及び講師はブラインドサポートチーム(田中さん、橋本さん、古矢さん、本山さん、吉野さん)のみなさんです。
< テキスト内容 >
- スクリーンリーダーパソコン操作練習
- MMメールの操作(基礎編)
- キーボード操作一覧(基礎編)
尚、スキルアップ学習会のテキストは、パソボラ会員専用ページ(IDとパスワードが必要)からダウンロード出来ます。
学習会を終えて
〜10月27日の講師の田中さんより〜
視覚障害とは実際どんなものか想像できないという会員も
いましたので、個々にアイマスクをしたりはずしたりしながら
できるところまで体験していただきました。
ネットにも繋げるようにして、MMメールというソフトを使って
メールの送受信の体験までできた会員もいらっしゃいましたが、
みなさんキーボードで操作することに慣れていなくて苦労していた人が
大半でした。また音声に慣れていないため、アイマスクで少し
体験してもキーボードの位置がわからなくて困難な人もいました。
アイマスクのことはさておき、みなさん「ここではどう読み上げるか」
などといろいろ関心をもってパソコンに向かっていました。
中にはwebの読み上げのことまで体験されていた人もいました。
アイマスク無しではだいたい文字の打ち方やパソコンの基本操作は一応
できていましたが、終了がなかなかうまくいかないことが今後の
私たちのマニュアル改訂の課題ではないかと感じています。
サポートマニュアル作りなどもブラインド担当でがんばらなくてはと
感じています。講師としてがんばりたいと思いますので
これからもよろしくお願いいたします。
学習会後に寄せられたメールより
- ブラインドサポート学習会ではお世話になりました。ありがとうございます。
田中さんの講師ぶりは歯切れよく、どうどうとしていて、内容もよくわかりました。
でもわかったということと、出来るということは別問題です。アイマスクをつけるともうお手上げでした。
アイマスクをつけるとキーボードの位置を覚えていないのは致命的です。
家へ帰ってからもFとJの突起を頼りに目をつむって打ち込む練習をしてみました。が、目を開けるととんでもない文になっていてあきれかえります。少しずつでも覚えられるといいなあと思いますがいつになるやらあやしいものです。
今回の学習会ではキーボードの位置という大きい課題を知りました。それだけでわたしにとっては重量級の授業でした。
なごやかな雰囲気で学ぶことができたことを感謝しています。またよろしくお願いします。[塩入]
- 家に帰られてからも目をつむって練習される熱心さに感服しました。
私のパソコンも今は音声が出ませんが早速目をつむって(でも、ちょこ
ちょこあけたりしながら)この文を打って見ました。
でも、これから新しく視覚障害の皆さんが入ってきて一緒にパソコン
をやろうとするとき、私たちが少しでも視覚障害の方々の気持ちに近
づいてサポートしようとする上でアイマスクをつけて見るのは貴重な
体験ですね。 [吉野]
- 今回の講師として、このようなメールをいただき、嬉しいというか
恐縮してしまうというか・・・。
でも、視覚障害というのがどういうものであったかということが少しでも
わかってくださっただけでも感謝です。
キーボードの位置さえしっかりと覚えていると、ブラインドサポートを
する時も役立つと思います。
私は弱視なので、まだディスプレイを見ようと思ったら見えますが、
全盲の人は音声にしかたよることができません。
私も音声とディスプレイを切ってパソコンを使うことが時々ありますが、
文字を打つのはキーボードの位置を覚えているのでまあまあできますが、
漢字に変換したりパソコンのアプリケーションの中で作業するときは、
補助的にやはり音声は必要です。
でも、キーボードの位置を覚えるのは、以前カナタイプや英文タイプを
やっていた経験があるので、わりと早く覚えました。
ブラインドサポートをする時も、ブラインドサポートを受けるほうも
タイプをやった経験のある人は進みが早いでしょうね。
塩入さん・吉野さん、今後もがんばって挑戦してみてください。 [田中]
パソコンボランティア青梅 - 作成日2004/12/12 - 最終更新日2005/10/14 -