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視覚しょうがい者サポート会員募集

ボランティア活動への参加のお願い

「視覚しょうがい者にICT時代を生き抜く力を与えるボランティアに参加しませんか?」

あなたの力で視覚しょうがい者にICT社会で暮らしていくパワーを与えてください。

世界には、ICT社会に乗り遅れた視覚しょうがい者が多数います。

青梅市においてもおよそ460名ほどの視覚しょうがい者が暮らしています。

(平成30年3月青梅市発行の「第5期青梅市障害福祉計画 第1期青梅市障害児福祉計画」より)

この視覚しょうがい者の方々が、ICT社会にどれほど対応できているのでしょうか?

小さい時期から教育を受けてきた視覚しょうがい者は教育の効果である程度社会的な生活対応はできているといると思われますが、最近のパソコンやスマホ、タブレットが使いこなせません。

また、中途失明者に向けてのパソコン、スマホ、タブレットに関する教育は充実しているとは言えません。

サポートの重要性

最近は青梅市でも避難が必要な災害が何回も発生しています。

またハザードマップを入手する、災害時の通知を受ける、避難場所を知る、災害時の通信手段など、ICT機器が使えないと不便です。

日常でも市役所のホームページを利用しなければならない機会が増えています。

一番重要なことは電話やメール、インターネット等を通して、世界が広がり、社会とのつながりが持てるようになるということです。

また、図書館の利用など文化的な生活を送ることも人生には必要です。

視覚しょうがい者でもICT機器を使いこなして頂けることが重要だと思っています。

視覚しょうがい者でもICT機器が使える現実があります!

あなたは全盲の視覚しょうがいがあっても、パソコン、スマホ、タブレットを使いこなしている人がいることを知っていますか?

視覚しょうがい者でもパソコン、スマホ、タブレットのICT機器を使いこなすことができるのです。

視覚しょうがい者は音声のガイドと少し特殊な操作で、ICT機器を使用することになります。

この少し特殊な操作に慣れることで、ICT社会で暮らしていくことができるようになるのです。

パソボラ青梅の視覚しょうがい者へのサポートの歴史・実績

パソコンボランティア青梅(略称:パソボラ青梅)では2000年の発足時から視覚しょうがい者に対するパソコン利用のサポートを行ってきました。

これまでパソコンを自由に使いこなす数多くの視覚しょうがい者が誕生しました。

また、2017年にはスマホ、タブレットの広がりに対応して、視覚しょうがい者に対するスマホ、タブレット利用のサポートを開始しました。

青梅市との協働事業「目の不自由な方のためのスマホ・タブレット教室」の実施

2017年度の青梅市との協働事業として、多くの視覚しょうがい者に対して、スマホ、タブレット利用を促進してきました。

青梅市との協働事業のスマホ・タブレット教室写真その1です。 青梅市との協働事業のスマホ・タブレット教室写真その2です。

青梅市との協働事業のスマホ・タブレット教室の風景


この協働事業においては17名の視覚しょうがい者に対して、スマホ、タブレットの使い方をサポートし、実際に5名が機器を購入し、自分用のモバイル機器として利用するに至っています。

その後も、近隣の市町村も含めて、常時数名の視覚しょうがい者に対してサポートを実施しています。

機器購入を検討している受講者には、練習用機器を貸し出して、実際の購入前に確認できるように、また早期に習熟できるようにしています。

基本的には青梅市の福祉センターの集会室をお借りして、ここに来ていただいて使い方のサポートを行うという活動が中心ですが、外出できない場合には、お宅に出かけて支援する仕組みも用意しています。

パソボラ青梅に視覚しょうがい者へのサポートのノウハウの蓄積があります!

パソボラ青梅では、パソコン、スマホ、タブレットを視覚しょうがい者が使いこなすためのノウハウをたくさん蓄積しています。

また全盲の会員が自身の経験を踏まえてきめ細かくサポートを行っています。

中途失明者に対しては、歩行訓練受講のサポート、しょうがい者支援制度の説明等基本的なサポートも行っています。

あなたの力を少し貸していただければ、さらに多くの視覚しょうがい者がこれらのICT機器を使いこなすことができるようになります。

なお、パソボラ青梅では、パソコン、スマホ、タブレットのなんでも相談会(パソボラカフェ)や、お年寄りに対するパソコン体験教室を開催しています。

事業の継続性の課題

ただし、現在パソボラ青梅の主力メンバーの高齢化も進み、このボランティア事業を継続することが難しくなっています。 このボランティア事業を継続し、さらに発展させるためには、あなたの力が必要です。

視覚しょうがい者がICT機器を使う方法の紹介

視覚しょうがい者はどのようにしてICT機器を使えるようになるのでしょうか?

パソコンについては、音声読み上げソフトとキーボードを使用してパソコンを操作します。

スマホ、タブレットについては、音声読み上げ機能と特殊な画面操作(ジェスチャーといいます)により、操作します。

なお、スマホ、タブレットについては、OSに音声読み上げ機能(Voice Over)が標準的に組み込まれていて、かつ画面操作が統一されているiPhone/iPadを推奨しています。

ボランティア活動の内容

ボランティアといっても、実際どのような内容になるのでしょうか?

パソコンの利用者については、音声読み上げソフトの導入やキーボード操作などの使い方をサポートすることになります。

音声読み上げエンジンとして、「PCトーカー」、ブラウザとして「ネットリーダー」、メールソフトとして「MyMail」を推奨しています。

これらの視覚しょうがい者としての利用方法を習熟するまでサポートします。

受講者の要望に応じて、点字図書館の利用など、使い方をサポートします。

Windowsのバージョンアップが頻繁にあるので、バージョンアップ対応のサポートも重要になります。

スマホ、タブレットの利用者については、機器の紹介から初めて、視覚しょうがい者に便利なアプリの導入や必要となるジェスチャーを覚えるためのサポートを行います。

晴眼者とって難しいことではありませんが、視覚しょうがい者が音声を手掛かりに、画面を理解し、これらのジェスチャー等を駆使して操作できるようになるまでには時間がかかります。

視覚しょうがい者は操作のテキストを自由に読めないという環境にあるので、デイジー図書形式のテキストを作成したりして、工夫が必要となります。

ジェスチャーの習熟支援

Voice Overには、多彩な機能のジェスチャーが用意されているので、基礎的なジェスチャー、実用的なジェスチャーを覚えて頂くようにサポートします。

・タッチ。

・スライド。

・タップ(1本指から4本指での、1回から4回までのタップ)。

・フリック(1本指から3本指の左右上下方向フリック)。

詳細は別のページ(視覚しょうがい者向けのデイジー図書「VoiceOverハンドブック」の原稿)で行います。

アプリのサポート

音声で指示や問い合わせができるSiriの使い方や、以下のようなアプリを要望に応じて使い方をサポートします。

・電話(アップル標準アプリ):iPhoneの電話・連絡先の標準アプリです。

・連絡先(アップル標準アプリ):iPadには電話アプリはなく、連絡先の管理にこのアプリを使用します。

・メール(アップル標準アプリ:携帯電話会社のメール、パソコンで使用中のメール、アイクラウドメール、Gmailなどのメールの送信・受信が可能です。

・Safari(アップル標準アプリ):アップル社が提供するインターネットのブラウザです。

・NHKラジオ らじるらじる:スマホやタブレットで、いつでもどこでも、NHKのラジオ番組を楽しめます。

・radiko:スマホやタブレットで、今いるエリアで放送しているラジオ局の番組を聴くことができます。

・TapTapSee 視覚しょうがい者向け画像認識カメラ。写真を撮ると、それが何であるか音声で読み上げます。

・視覚しょうがい者向け使い方教室:スマホの使い方の学習アプリです。

・Light ディテクター:光の強さが音量の変化でわかります。

・カラーセイ:調べたい色をスマホにかざすだけで電子音声が教えてくれます。

・ボイスオブデイジー:デイジー再生アプリです。

・ユニボイスBlind:印刷物の音声コード(ユニボイス)にカメラをかざして撮影し、印刷物の日本語情報を取得できるアプリです。